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開発チャレンジ応援コラム第268話:開発者の意欲を取り戻すために必要なこと


「開発陣に元気がありません。とにかく見てもらえないでしょうか?」
先日、ある経営者に声をかけられ、その企業の開発陣に会うことにしました。

実際に会ってみると、なるほど、元気がありません。どこか疲労感や、あきらめ感が漂っています。目は死んでいるように見えます。そして、どことなく、こちらに対する警戒感も感じ取れます。かなり重症のようです。

雑談を交え、少しリラックスしたところで、少しずつ話を聞いてみます。これまでにやってきたこと、今やっていること、それをやった、あるいはやっている理由、今直面している課題、課題に対する取り組みなど、少し突っ込んでヒヤリングします。すると、話してくれた内容に対する違和感とともに、彼らに元気が無い原因がはっきりと見えてきました。

内容に対して感じた強い違和感、それは、お客さんが存在しない、ということです。彼らの説明のどこにもお客さんが登場しないのです。

お客さん抜きで、やることを決め、あるいはやることが決まっており、
お客さん抜きで、課題設定があり、
お客さん抜きで、対策があり、
お客さん抜きで、目標設定があり、
お客さん抜きで、取り組みがあり、
お客さん抜きで、目標を達成したと言い、
お客さん抜きで、仕事を続けています。
すべて、お客さん抜きなのです。

その結果、彼らは、ただ目の前の課題と対策に取り組んでいます。その取り組みに充実感は無く、目標を達成してもそこに達成感がありません。充実感も達成感も得られないまま、ただ何となく目の前のことを繰り返しています。それを繰り返しているうちに、だんだんと元気が無くなり、目が死んだようになってしまったのです。

開発とは、本来、お客さんが具体的に居て、目の前のその人を喜ばせるために、課題を設定、解決し、お客さんの喜びを大いに味わうことができる、極めてやりがいのある仕事です。

お客さんのために、やることを決め、あるいはやることが決まっており、
お客さんのために、課題設定があり、
お客さんのために、対策があり、
お客さんのために、目標設定があり、
お客さんのために、取り組みがあり、
お客さんのために、目標を達成し、
お客さんのために、仕事を続けています。
すべて、お客さんのためなのです。

その結果、お客さんに喜んでもらって、それを直接、大いに感じて、充実感、達成感、満足感を得ることができます。

冒頭の元気を失っている彼らは、お客さんから遠く離れています。お客さんに会ったことがありません。お客さんと話したことも無く、お客さんを知らないのです。したがって、お客さんを感じることもできません。お客さんが何に喜ぶかを知りません。たとえ、喜んでもらっていたとしても、それを感じることができません。その結果、充実感、達成感、満足感を感じることは無く、使命感を失い、仕事に対してやらされ感を持つようになっています。

これは、たいへん不幸なことです。繰り返しますが、開発とは、お客さんの喜びを大いに味わうことができる、極めてやりがいのある仕事です。本来、開発者は、使命感を持っているものです。

ところが、お客さんから遠く離れてしまうと、それを失ってしまいます。取り戻すためには、お客さんを感じることです。お客さんにふれるだけで、大きく変わることができるのです。

御社の開発陣は、お客さんに接していますか?
社内に引きこもってはいませんか?