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コラム第256話:会社目標に現れる開発型企業の特徴とは?


「自分たちは、評価されているのだろうか?」

これは、開発者が、開発中によく抱える悩みです。特に、いま取り組んでいる開発内容が、今期の会社の業績に直接貢献できないとき、この悩みを抱えやすくなります。

開発の成功に向けて必死に努力している。十分に頑張っている。しかし、今期の売上にはならない。しかも、開発そのものが失敗するリスクもある。そんな中で、大きな孤独と不安にさいなまれてしまう。開発なんかやめて、もっと短期に売り上げに貢献できる仕事を・・・と、つい逃げ出したくなってしまいます。

現実には、短期の売上にならないことから、開発に取り組まない会社がまだまだ多いのですが、将来のために開発が必要だと取り組み始めた会社でも、実際に開発を始め苦労し始めると、この孤独と不安に襲われます。そして、折角始めたのに、「こんなことをしていて大丈夫なのか?」「自分たちは評価されているのか?」と不安が日に日に大きくなってしまい、だんだんと取り組みに勢いがなくなります。

さらに、時を同じくして、「何をやっているのだ? 進んでいるのか? 大丈夫なのか?」と経営者や周囲から厳しいチェックが入るようになります。

「大丈夫です。ちゃんとやっています。進んでいます。」評価してもらうためには、こう答えるしかありません。ところが、本当は、自分たちが一番不安なので、どんどん焦りが大きくなります。そして、次第に取り組みがおかしな方向に進んでいき、ついには失敗してしまいます。

なぜ、このようなことになってしまうのでしょうか?

最大の問題は、評価する側と、評価される側に、会社の中が分離してしまっていることです。管理する側と、管理される側と言い換えることもできます。こうなると、どうしても評価される側は、評価におびえて行動してしまいます。一方で、評価する側は、厳しくチェックしようとしてしまいます。どんどん両者の立場の違いが大きくなっていきます。しかし、これでは、短期で確実な取り組みしかできないし、やらなくなります。とてもリスクを取って必要な時間をとって開発することなんてできません。

リスクを取った開発には、経営者と開発者の一体化が欠かせないのです。評価する側とされる側に分断してしまっていては、とても取り組めないのです。

継続して開発を成功させる開発型企業には、この分断を防ぐ工夫が随所に見られます。

その一つが、目標です。

誤解しないでください。ここで言う目標とは、目標を使ったリーダーシップのことです。決して、目標管理ではありません。

開発型企業では、会社の目標に、開発目標が必ず入ります。「我が社は、将来の〇〇のために、今期、この開発に取り組む。」という目標が、会社の目標として、社長の目標として掲げられています。会社の目標として、行動を促し、行動を認め、支援し、ともに取り組んでいます。目標を開発者と共有して一体となって取り組むリーダーシップが発揮されているのです。評価する側とされる側では無く、評価も共有しているのです。これができている会社では、「自分たちは評価されているのだろうか?」こういった不安は、そもそも発生しないのです。

御社の会社目標には、今期の業績目標に加えて、開発目標が入っていますか?