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コラム第249話:言われる前に自ら考え開発する社員が育つ企業の特徴


この企業は、こういう開発をしたら面白いのではないか・・・
ご支援中の企業に対して開発のアドバイスを考え、それを伝えようとその企業を訪問したときのことです。

「こういう風な開発をしてみてはどうかと少し探りを入れているのですが、先生、どう思われますか?」

「素晴らしいですね。よく気づきましたね。どんどん進めましょう!」

なんと、先に言われてしまいました。この企業の開発者は、既に同じことを考えていたのです。しかも、それを既に行動に移しています。驚くほどの行動力とスピード感です。普通は、なかなかこうはいきません。言われてから考え始めるものです。自ら考え行動する素晴らしい開発者になったなあ、と感心していると、一緒に話を聞いていた隣に座る社長と目が合い、思わず互いに笑顔になりました。双方の心の中にあるのは、頼もしいという感情と、これからへの大いなる期待です。

社員が動かない、考えない、何も発言しない、という課題をよく耳にします。それに続いて聞かされるのは、社員が少ない、優秀な社員がいない、優秀な社員を採用できていない、という課題です。しかし、冒頭の企業の技術者の数は一桁です。そして冒頭の開発者は、初めから自ら考える人だったのではありません。また、何もしないで、ある日突然、自ら考える社員に変わったのでもありません。徐々に自ら考え行動する社員に変わったのですが、そこには、それだけの理由があります。

自ら考え行動するということは、そこに意志があるということです。自らの意志を持っているのです。しかも、その意志が社長の望む方向と合致しているということです。たとえ社員が自らの意志で行動していても社長の望む方向と異なれば、勝手な行動、わがままな行動、足を引っ張る行動になってしまいます。冒頭の開発者は、社長の望む方向で、自ら考え行動しています。

なぜ、そのような意志を持って、自ら考え行動するようになったのか?

それは、社長の意志に共鳴したからです。

実は、この社長は、会社の未来をこうしたいという自らの意志を明確に示していました。この開発者は、その意志に共鳴し、自らも自分の立場で、意志をもって考え行動したのです。その一つが、今回、こういうのを開発してみてはどうか、という考えと行動につながりました。社長の意志表示が、社員を変えたのです。もちろん、これは簡単なことではありません。時間もかかります。しかし、一人でも反応し始めると、確実に浸透していきます。先の社長と互いに笑顔になれたのは、一緒に取り組んできた手ごたえを得たからに他なりません。

社長としての意志表示が無く、ただ顧客企業の指示に従っていると、社員は、顧客や上からの指示を待ち、指示が無ければ動かない集団になってしまいます。社員を変えるためには、まず、社長が意志を示すことです。

御社の社員は、自ら考え行動していますか?
言われる前から行動していますか?