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コラム第235話:開発に成功し続ける社員を生む企業のトップに見られるある共通点


「〇〇が上手くいきませんでした。次の開発では、必ずそこを上手くやります。」
ご支援してきた、ある開発者の反省の弁です。

全体の会話のこの部分だけを切り取ると、開発に失敗した人の弁のように聞こえるかもしれません。ところが、実際には、次のようなやり取りをしています。

「やりましたね。おめでとうございます!そこまでできるなんて大成功じゃないですか。」
「ありがとうございます。先生のおかげで上手くいきました。」
「良かったですね。」
「はい。ただ、〇〇が上手くいきませんでした。次の開発では、必ずそこを上手くやります。」

冒頭のセリフは、開発に大成功され、こちらからお祝いの言葉をかけたときに、最後に出てきたものです。

意外に思われるかもしれませんが、これは、成功者に共通する反応です。成功したときの成功者の言葉として共通するのが、成功への周囲の支援に対する感謝の言葉と、成功に至るまでにやってしまった、たくさんの失敗に対する反省の言葉です。

感謝の言葉は、成功には周囲の支援が欠かせないことをよく分かっているからに他なりません。よくわかっているからこそ、周囲の支援を取り付け活用し、だからこそ、成功できたのです。そして、それがよくわかっているからこそ、その支援に対する感謝の言葉を忘れません。

一方で、なぜ、反省の言葉を口にするのでしょうか?成功したのですから、わざわざ反省の言葉を口にする必要などないはずです。単に謙遜しているのでしょうか。実はそうではありません。

開発に成功した人が反省の言葉を口にする理由、それは、既に次を見据えているからです。

既に次の開発を見据え、今回上手くいかなかった部分、失敗した部分、悔しかった部分に対して、「次こそは、もっと上手くやってやる!」と心に誓っているのです。そして、本当にそれを実践します。そして、再び、成功します。そして、それでも上手くいかなかった部分に対して、また再び「次こそ!」と次の開発に向かうのです。決して、成功に満足したり浮かれたりすることはありません。成功した瞬間に、その成功を過去のものとし、次へと向かいます。

一方で、ずっと上手くいっていない人に声をかけると、真逆の反応が返ってきます。上手くいっていない人からは、一部上手くいっている部分や努力している部分、あるいは自分たちにはどうしようもない外部因子などが口から出てきます。一方で反省はあまり出てきません。上手くいっていないことが苦しく、そこから逃げ出したくて必死にそこから周囲の目をそらそうとします。しかし、周囲の目はそらせても、実態は、失敗している状態に留まっており、自ら成功を遠ざけているのです。

成功者は、途中で上手くいっていない部分があると、それを直視し、必死に乗り越えようとします。そして、乗り越え成功した後も、それでも上手くいかなかった部分を直視し、失敗も成功も過去のものにして、絶えず次へと向かい成長を続けます。決して、失敗を成功で覆い隠すようなことはしないのです。

そして、こういった成功社員が出てくる企業には、一つ共通点があります。

それは、会社のトップが、自ら失敗を直視していることです。トップ自ら失敗を認めて反省を口にし、そこから、「こうしたい!」と自らの言葉で語っている、という共通点があります。そういったトップがいる企業に、失敗から逃げずに乗り越え成功する開発者が育っています。

失敗を直視できるということは、失敗を認めているということです。そして、失敗から目をそらさず失敗を認めることで、初めて成功へと向かうことができるのです。

御社は、失敗を直視し、逃げずに反省を口にしていますか?
成功は、必ず失敗の先にあります。
失敗を認め、乗り越え、前へ前へ、前進しましょう!