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コラム第230話:あれこれ開発しては失敗する企業と結果を積み上げる開発型企業の違い


「先生、ようやく上手くいきそうです。」

一年以上前からご支援している企業から、開発が軌道に乗り、間もなく製品化できそうとのうれしい知らせです。

当社のご支援では、支援開始から一年経たずに開発が動き出し、そこから、半年や一年という単位ですぐに成功される企業もあります。一方で、開発が軌道に乗るまでに一年以上かかる企業さんもいます。

この企業もそうでした。当初は、なかなか軌道に乗りませんでした。しかし、この企業の社長に焦りはありませんでした。社員は、その間も着実に取り組んでおり、社長は、結果を待つことができていました。そして、ついに結果が出る時がやってきたのです。まさに、社長が結果を待つことができたおかげです。

余談ですが、結果が出るまでに時間がかかった企業ほど、その後は力強く伸びていく傾向があります。じっくりと待つ間に、着実に実力をつけた証拠です。

一方で、世の中には、この結果を待つことができない社長がいます。待てないとどうなるか?

あれこれ手を出しては、途中であきらめ、一つも物にならない。取り組みは、すべて中途半端に終わり、社員のレベルも一向に上がらない。社長は、成し遂げられない社員の評価を下げ、社員は、言われたとおりに一生懸命に努力しているのに一向に上手くいかない状況に、疲労と社長への不信を高めている・・・そんな相互不信の状態に陥ります。

こうならないためには、冒頭の企業のように、結果が出るまで、一つのことに集中し、ねばり強く、続けることです。中途半端な取り組みをいくら増やしても結果はついてこないからです。

ただし、間違った考え方を持ち、間違ったやり方を続けていては、いくら待っても上手くはいきません。そうならないためには、走り出す前に、きちんと考え方を整理し仕組みを設計することです。

一方で、仕組みが回り、成果が順調に出始めるまでには、一定の時間がかかります。この間、社長は、あれこれ手を出したい衝動をグッとこらえ、待たなければなりません。社員の取り組み状態をきちんとチェックし、正しく取り組んでいるのであれば、余計なことはせずに、どっしりと待つことです。

仕組みが回りはじめてから成果が出るまでの間は、とても大切な時間です。仕組みを自社のものにできるか、それとも盛り上がっただけで終わってしまうのか、成否の分岐点になります。何事も上手くいかない企業は、この大切な期間を待つことができません。待ちきれずに、途中でやめてしまったり、別の取り組みを始めてしまい、すべてが中途半端に終わってしまいます。

仕組みを築くのも、それを生かすのも、殺すのも、すべては社長次第です。どんな優れた仕組みも会社として徹底されなければ、なし崩し的に壊れていきます。仕組みを設計したら、それをきちんと実行させ、粘り強く集中して続けさせること。そして、結果を待つこと。これができる社長が結果を出すのです。

開発は、打ち上げ花火ではありません。ビジネスを続ける以上、ずっと日々当たり前に取り組むべきものです。開発の仕組みを築き、仕組みを回し、仕組みを根付かせること、そして、結果を待つことです。

御社は、自信をもって仕組みを設計し、結果を待つことができていますか?