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コラム第228話:成功へとつながる良い失敗とつながらない悪い失敗の見分け方


「先生、失敗しました」
ご支援してきたある開発者からの一報です。

しばらく連絡の無かった開発者からの突然の報告に、何事が起きたのかと心配になって詳しく内容を聞いてみます。すると、結論から言うと深刻な事態ではありませんでした。この開発者が報告してきた失敗とは、良い失敗だったのです。

ずっとご支援してきたこの開発者も、これが良い失敗であることがわかっています。わかっているので、熱のこもった失敗談の説明の中に、悔しそうにしながらも、どこかさばさばとしたある種の明るさと、次への意欲というか闘志が伝わってきました。「ああ、この人は、一回り大きくなったな」そう感じさせられた場面でした。

よく失敗と成功について語られることに、次のようなことがあります。

  • 失敗することは悪いことではない
  • 失敗は成功への通過点
  • 成功には失敗がつきもの
  • 失敗を恐れず、どんどん挑戦しよう!

これらは、開発の場面でも、よく語られていることです。そして、すべてその通りで、正しいことです。

ただし、ここが大切なポイントですが、上記が成り立つのは、良い失敗に限るということです。

「良い失敗なら、どんどんしよう!成功への過程には必ずと言っていいほど良い失敗がある。良い失敗を何度か繰り返さないと成功にはたどり着かない。だから、失敗を恐れず、どんどん挑戦しよう!」ということなのです。

ご支援してきた冒頭の開発者は、この良い失敗が何かを既に理解しています。取り組む上で、失敗をつきもの、通過点として、最初から覚悟できています。ですので、失敗しても、直ぐにその先、次を見て再び行動しています。もちろん、そうは言っても失敗すれば、多少へこむし、悔しい思いはします。しかし、それでふさぎ込んだり、あきらめたりはしません。必ず次へと動き出します。そして、その次の行動は、確実にこれまでの行動よりもレベルUPします。少なくとも、同じ失敗は二度としません。

一方で、良い失敗があれば、悪い失敗があります。

悪い失敗は、次につながりません。これで終わりと、あきらめてしまう失敗です。たとえ、そこを精神的に乗り越えて次をやったとしても、再び同じ失敗を繰り返してしまいます。失敗しても進歩がありません。そこでレベルUPしません。製品を変えたり、技術を変えたり、はたまた分野を変えても、同種の失敗を繰り返してしまいます。何度やっても結果は同じ。どうしてもそこから抜け出せなくなります。

本来は、あきらめないことが開発において大切なことなのですが、悪い失敗にハマっている人があきらめが悪いと、何度も何度も繰り返してしまいます。そうならないためには、悪い失敗のサイクルから開発者を引き上げてあげなければなりません。

失敗から成功へ、結果を変えるためには、行動を変えなければなりません。しかし、悪い失敗を繰り返している人は、行動が変わりません。何度も同じ行動パターンをとって同じ失敗を繰り返してしまいます。

なぜ繰り返してしまうのか?

それは、考え方が変わっていないからです。

結果を変えるためには、行動を変えなければなりませんが、行動を変え行動を正すためには、考え方を正さなければならないのです。正しい考え方があって初めて正しい行動が起こり、正しい結果が得られるのです。間違った考え方のまま、やり方を変えて何度行動しても、結果は同じなのです。

間違った考え方のもとに行動した結果である悪い失敗は、考え方を変えない限り、次につながりません。逆に、考え方が正しければ、たとえ行動した結果が失敗しても、それは一時的であり、次につながります。失敗から学び次の行動に活かせます。その過程で基本の考え方がブレることはありません。正しい考え方のもと、ブレずに信じて次へと進むことができるのです。そして、その次への行動は確実にバージョンUPし成功へとつながっていくのです。

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