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コラム第184話:実力の伴わない成功を収めてはいけない


「先生、負けずに続けています」
現在、挑戦中の ある開発リーダーからの連絡です。

当社のコンサルティングを終了後、その後が気になっていたところに、前向きなうれしい連絡がありました。連絡内容から着実に実力を付けていかれているのがわかります。この先、どれだけ伸びていくのか、楽しみな存在です。

一方で、ご相談に来られる企業の中には、ちょっと心配になるタイプがあります。それは、開発に対して、異常なほどに前のめりと言うか、すごく意気込んでいるタイプです。

やる気が高いことは、とても良いことです。やる気が無ければ結果は出ません。やる気は大切です。最初は、空回りするくらいの強いやる気があっても構いません。ただ、そういった強いやる気を持っている方の一部に、少し心配になるタイプの方がいるのです。

心配になるタイプの方に感じること、それは、「持続できるか?」ということです。

最初に、やる気があるのは大いに結構なことです。ただ、問題は、それが持続できるかどうかです。持続できなければ、途中で失速、失敗し、後には何も残らない結果になります。

そして、もう一つ、心配な点があります。それは、「繰り返せるか?」ということです。

一度や二度、失敗したくらいであきらめず、何度もやる気を発揮して、繰り返し開発に挑戦できるかどうかです。

「持続できるか?」「繰り返せるか?」この二つの観点で心配になるのが、熱しやすく冷めやすいタイプの方です。

「やるぞ」とワーッと力を入れてやり始めておいて、なかなか上手くいかないとなると、サーっと一気に引いていくタイプです。

これでは、やった後に会社には何も残りません。経営資源までワーッと投入していた場合は、会社が焼野原になってしまいます。

そして、さらに怖いのは、このワーッと取り組んだ開発、いわば一発勝負の開発に、たまたま成功してしまったときです。

成功したのだから、良いじゃないかと思われるかもしれません。ですが、たまたま一発勝負に成功してしまうと、また、その一発勝負を繰り返してしまいます。ところが、実力は付いていません。そのため、次は失敗します。しかも失敗するときは大失敗です。下手に一度目に成功してしまっているので、二度目は経営資源をさらに投入してしまいます。その結果、一度目でどんなに成功していても、その後のたった一度の失敗ですべて吹っ飛んでしまいます。

やはり、成功するためには、それ相応の実力を付けなければなりません。実力を付けるためには、実力が付くまで取り組みを続けることができる「継続する力」が必要です。

そのためには、継続できる「仕組み」が必要なのです。

仕組みも無く、行き当たりばったりの開発では、息切れし、継続することができず、実力が付く前にあきらめることになります。そして、その後には、何も残りません。実力はつかず、結果も出ず、次につながる知見も経験も残らならないことになります。ただ、経営資源を浪費することになります。

開発型企業として成長していくためには、継続して実力を養い、一定の頻度で成果を出し続ける、そういった開発の仕組みを持つことが必須なのです。

御社は、仕組みを持ち、実力を付けていっていますか?
実力よりも先に結果を求めてはいませんか?