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コラム第175話_危機のときこそ経営者の差が出る、危機を乗り越え成長する企業が社員に対して今やっていること


「先月の売上が1/100になってしまいました」
ある製造業経営者の言葉です。

COVID-19の影響は深刻です。資金繰りに奔走している企業も、多くの社員を休業させている企業もあります。売上が激減する中で、まず、資金の流出を抑え、当面の資金を確保しようと動いています。みなさん必死です。

多くの経営者が今はそれだけで頭が一杯の状態です。それが表情に出ています。そして、それを社員が心配そうに見ています。社員の表情には、どうしたら良いかわからないといった戸惑いや、あきらめの表情が浮かび、顔は下を向いてしまっています。そんな状態を取引先も不安そうに見ています。

一方で、同じように売り上げの激減に直面し、経営者が当面の資金確保に動いていても、社員に戸惑いやあきらめが無い企業があります。もちろん、社員に不安がないわけではありません。むしろ強い危機感があります。しかし、それでもあきらめてはいません。危機感を持ちながらも、顔はキリっと引き締まり、きちんと前を向いています。そんな姿に取引先も信頼をよせています。数は少ないながらも、こういった企業が存在します。

経験上、こういった企業は、危機が去った後、急速に成長します。

両社の違いは、どこにあるのでしょうか?
それは、経営者が社員に対してとった行動の違いにあります。

どちらの経営者も、危機に直面し、資金の流出を抑え資金を確保することに必死に動いています。ここまでは共通です。そこに大きな違いはありません。

しかし、後者の経営者は、もう一つ手を打っています。後者の経営者も、今は、資金繰りで精一杯の状態です。それだけで手一杯です。なんとか確保し目途が立ったときには、疲れきっていて、ホッと一息つきたいところです。それでも、後者の経営者は、会社の未来のためにきちんと手を打ちます。

そして、この経営者の行動差が、後の企業成長に対して、大きな大きな差になって表れるのです。

後の成長企業が社員に対して今やっていること、
それは、「希望を示すこと」です。

希望、すなわち、今の危機を乗り越えた先にどんな明るい未来があるのか、会社の未来、社員の将来に対して、希望を指し示すことをやっているのです。

巨大な危機に直面した時は、社員は誰しも危機を感じています。十分に危機を感じているときに、危機の上塗りをしていては、社員は絶望してしまいます。危機を示す必要があるのは、社員が危機感を失っている好調時です。誰もが危機を感じている今、示すべきことは、危機では無く希望です。

危機の時は、ほとんどの企業経営者が、急場を凌ぐために必死になっています。とても希望を示す余裕がありません。そんな時に、腹を据えて危機を乗り越えた先にある希望を示せる経営者が、危機の後に会社を大きく成長させることができます。

多くの企業が目先に追われている今こそ、差を付けるビックチャンスなのです。

御社は、いま、社員に希望を示していますか?
好調時に危機を説き、危機の時に希望を示す、逆張りの経営でライバルに差を付けましょう!