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コラム第141話:モノをつくる前に人をつくる!ものづくり経営に必要なのは、人づくりと〇〇づくり


「先生、今度まとまった受注がとれそうです」

そう話す、ある機械加工メーカーの社長は、ほっとした表情を浮かべています。

自社の設備にあった製品の加工を以前から取引のある大手メーカーから受注できたそうです。主要取引先であるこの大手メーカーからの受注が減少し、年々売り上げが下がってきたところに、以前の量には程遠いものの久々の受注で、ほっと一息といった雰囲気です。

「これから、受注が少しずつ戻ってくると良いのですが・・・」

ほっとした表情を浮かべたのもつかの間で、社長の表情は、すぐにどこか不安げに変わります。ずっと取引先からの受注の増減に一喜一憂してきたのでしょう。その経験が不安な気持ちにさせているようです。

この先、この企業の受注が増えるかどうかはわかりません。それは、相手企業の状況と、この企業の営業努力などによって変わってくることでしょう。ただ、ここで忘れないで欲しいことがあります。

それは、「与えられたモノを ただ造るだけでは、社員も会社も成長しない」ということです。

確かに、目先の受注を増やせば売り上げは上がるでしょう。売り上げが上がる=会社の成長と単純に定義すれば、会社は成長したということになります。ただし、単に生産量が増加しただけでは、会社の実力は上がりません。なぜなら、社員が成長していないからです。作業量を増やしただけでは、社員は成長しません。会社の成長=社員の成長ですから、その意味で、与えられたモノを ただ造るだけの売り上げ増は、会社の成長には直接つながらないのです。

そして、社員が成長しないまま、言い換えると、会社に実力がつかないまま、取引先の受注に頼っているだけでは、短期的に売り上げが上がることはあっても、長期的な成長や安定にはつながりません。社員の成長無く、ただ受注増・売り上げ増を願うのは、運を天に(取引先に)任せている状態なのです。

ものづくり企業が、真に実力をつけ、成長していくためには、何を創るべきかを自ら考え、自ら開発する真のものづくり企業にならなければなりません。自ら考え、自ら開発して初めて社員は大きく成長するからです。このことは、当社がお手伝いしてきた多くの企業が実証してくれています。

そして、これを実現するためには、何を創るべきかを考え開発する「仕組み」を持つことです。この仕組みこそ、ものづくり企業の社員と会社が成長するために、欠くことができない要素なのです。

目先の売り上げを追いかけ、行き当たりばったりで経営するか?
それとも、じっくりと仕組みを作り、着実に仕組みを回し、人を育てる経営をするか?

その結果は、10年後、とんでもない売り上げの差になってきます。

開発の仕組みほど、社員を育てる仕組みはありません。
次は、御社が、それを証明する番です。