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コラム第108話: 会社を変える「きっかけ」が訪れるとき


「なかなか、きっかけが無くて・・・」
始めなきゃなーと思っていても、なかなか始められないときに、よく出てくるセリフです。

仕事柄、開発への挑戦を迷っている経営者と接する機会が多いのですが、そういった経営者からよく出てくるセリフでもあります。

開発への挑戦もそうですが、何か新しいことを始めるとき、「きっかけ」というのは、非常に重要な要素と考えられています。何か新しいことに挑戦して成功した人々が、必ず質問されるのが、この「きっかけ」であり、また、ほとんどの成功者が、その質問にきちんと答えていることからも、それがわかります。

何か新しい仕事を始め見事に成功した人、画期的な新商品を開発して成功した開発者、会社を起こして成功した起業家、新しい事業を始め成功した経営者、重大な方針転換をして成功した政治家、あるいは画期的な発明、発見をした研究者など、必ずと言っていいほど、そのきっかけを問われ、また、それに答えています。

「きっかけ」を問われて、「特に無い」と答える人は、まれです。それだけ、聞く方も聞かれる方もきっかけを意識しています。

運命や天命として語られることも多く、新薬を開発した開発者が、近親者の病気をきっかけにした、という話も記憶に新しいところです。

ところで、なぜ、それ程までに「きっかけ」は重要と考えられているのでしょうか?
別の言い方をすると、なぜ、人々は「きっかけ」を求めているのでしょうか?

それは、やはり、新しいことを始めるには、勇気や決意など、大きなエネルギーを必要とするからではないでしょうか。大きなエネルギーを必要とすることに挑戦できたからには、何らかの「きっかけ」があったはず、多くの人は、そう考えています。

質問に対して、成功者は語ります。
「近親者が病気になって・・・」とか、「ある人に頼まれて・・・」とか、「災害の映像を見て・・・」などなど。

それを聞いた人々は、思います。
「やはり、突き動かすだけの大きな出来事、大事件、きっかけがあったんだ」
そして、こう考えます。
「新しいことを始めるには、そういった大きな出来事が無ければ、できない」と。

その結果、大きな出来事、つまり「きっかけ」の訪れを待つようになります。自分にもいつか、そんなきっかけが訪れるのではないか、あるいは、自分にはそういったきっかけが無いから挑戦できない、そう考えます。

ところが、そんな大きな出来事は、そうそう起こるものではありませんし、すべての人に訪れることはありません。そのため、多くの人は、新しいことを始めることができません。

では、新しいことに挑戦し成功した人と、挑戦できなかった人との違いは、何か大きな「きっかけ」が、あったか無かったか、なのでしょうか?

答えは、成功者に聞けばわかります。
実は、成功者が語る「きっかけ」の多くは、後付けです。

成功者は、成功した後になって過去を振り返り、「そういえば、あのとき・・・」と、「きっかけ」を見つけ出して語っていることがよくあるのです。

もちろん、明確に「きっかけ」となる出来事があった成功者も居ます。居ますが、では、その「きっかけ」が無かったら、やってなかったのか?という質問をすると、必ずしも答えはYesになりません。「取り掛かる時期は変わったかもしれないが、遅かれ早かれ取り組んだはず」と答える人が多く居ます。

そういう人にとって、「きっかけ」とは、最後の一押しに過ぎません。

もともと関心があり取り組みたいと思っていた、色々と調べを進めていた、準備をしていた、そういった人が、一歩を踏み出すための最後の一押しが「きっかけ」です。

「何かきっかけがあれば、何か始めるんだけど・・・」と漠然と待っている人は、実際に何か「きっかけ」となり得る出来事が起こっても、動き出すことができません。決まって「その出来事に対処するのに精一杯で、とても新しいことを始める余裕は無くなった」と語り始めます。

「きっかけ」とは、行動する気がある人のもとにのみ、訪れるもの
「きっかけ」頼みで、待っている人のもとには、永久に現れることはありません

行動する気がある人は、例えば、「平成最後の年」という出来事も「きっかけ」にして行動を始めます。その気がない人は、平成最後の年も例年と同じように過ごしてしまいます。

御社は、平成最後の年、次期年号○○最初の年に、何を始めますか?