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コラム第98話_日本で相次ぐ不正問題、負のスパイラルから抜け出すために

負のスパイラルから抜け出すために

負のスパイラルから抜け出すために 最近、日本の大手メーカーによる不正が相次いで発覚しています。先週も某日本メーカーの不正問題が大きく報道されていました。どうして、こうも相次ぐのでしょうか? 当社では、産業界で大きな事件が起こった時には、その背後にある本質的な要因を探り、今後の変化を予測し備えるように指導先にアドバイスしています。事件が、これまでの取り組みが限界を迎えた象徴として起こり、歴史の転換点になることがよくあるためです。今回の事件も、そんな事案の一つです。 例えば、今回の件を、品質チェックや検査員不足の問題にしては、本質を見極めることはできません。その部分は、最終的に問題が表面化したところに過ぎ無いからです。そうでは無く、もっと大きな、製造業界全体が直面している限界、越えられずにいる課題が裏に隠されています。そうでなければ、こんなにも集中して次々と事件が起こるはずがありません。 今、製造業が直面している課題、それは、「様々なスペック競争が限界を迎え、過当競争に陥っている」ということです。 従来の延長線上で、改善、改良を重ね、スペックを良くしてきたが、スペック競争が激しさを増し、良くしても良くしても直ぐに他社に追いつかれてしまう。その結果、差別化できず、過当競争に陥って、収益が上げられなくなる。すると、スペックを上げることに使えるお金が減って、ますますスペックの競争が苦しくなる。遂には限界を迎え・・・ 製造業は、こんな状況に、至る所で直面しています。 こんな状況に対して、対策として、品質チェックをより厳格化する、検査員を増やし何重にもチェックする、あるいは品質基準を厳格化するということを続けたらどうなるでしょうか? ますます収益が減少し、従業員は疲弊し、次なる限界を迎えて新たな事件が発生し・・・と、完全に負のスパイラルに陥ってしまいます。 度重なる事件が、製造業界全体に知らしめている歴史的転換点、それは、「過当競争から抜け出せ」ということです。 これまで自社の「売り」としてきたスペックや品質、コスト、納期が、十分な対価をもらえなくなった時。それは、「売り」を変えるべき時であり、競争の土台を変えるべき時。もはや従来の延長線上の改善、改良では戦えなくなった時です。 人も企業も国も、次なる成長の段階を迎えた時は、必ず、停滞します。今の日本は、そのタイミングです。 延長線を抜け出し、次なる成長に向けて、互いに精進しましょう!!