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第93話_成長企業の経営者に共通する自社の好不調の捉え方

成長企業に共通する自社の好不調の捉え方

成長企業に共通する自社の好不調の捉え方 最近、非常に対照的な意見を持つ、ふたりの経営者に出会いました。 ふたりは、別々の企業の経営者なのですが、どちらの企業も現在の事業が比較的好調という点で、共通していました。今後、数年は、売上が見込めている点でも共通です。 ところが、それぞれの意見に、全く正反対の点がありました。それは、新規開発への取り組み姿勢です。 ふたりのことを 仮にAさん、Bさんとします。 Aさんは、「既存事業が好調で、それで経営が成り立っているので、すぐに新しい開発に取り組む必要はない」という意見です。 Bさんは、「今の好調は、取引先の大企業の成長に支えられているだけ。大企業が少しでも傾けば、うちなんて あっという間ににつぶれる。今の内に自社商品の開発をできるようにしておきたい」という意見です。 2社とも業績好調という点では共通していますが、A社は、開発なんて必要ないという意見。B社は、今こそ開発しなければという意見です。なぜ、こんな違いが出てくるのでしょうか。 参考までにA社さんが好調な要因ですが、詳しくお聞きすると、A社も、特定の大企業からの受注が好調で業績が伸びており、この点でもB社と同じ状況でした。つまり置かれている状況は、ほとんど同じなのに、意見は全く正反対だったのです。 実は、A社とB社の経営者に、成長企業と非成長企業の違いが表れています。 それは、好不調の要因の捉え方です。 成長企業は、不調は自社のせい、好調は他社のおかげと考える 非成長企業は、不調は他社のせい、好調は自社の努力のおかげと考える A社は、自社が好調な理由を「自社の力」と捉えています。これまで懸命に頑張ってきたおかげで、今の好調があると。自社にはそれだけの実力があるので、今のままで大丈夫と捉えています。 一方、B社は、自社が好調な理由を「他社の力」と捉えています。取引先の好調でたまたま調子が良いと。自社には、まだまだ実力が無いので、今のままではまずい、今の内に実力をつけなければと捉えています。 A社とB社の今後の成長力に大きな差が出ることは、言うまでもないことです。たとえ、A社が、取引先の業績が傾いた後になって、慌てて新規開発に動き出したとしても差は縮まりません。業績が急激に傾く中で、開発に投資して挽回するのは、たいへんな困難が伴いますし、時間との戦いになります。 不調の時も好調の時も、自社の実力を 客観的に 見つめること。その上で、しっかりと手を打ち、種をまいておくこと。これをした企業としなかった企業とでは、3年、5年、10年と時間がたつとともに、実力の差が開いていきます。そして、自社で開発する力の育成が、やがて危機に動じない真の実力となっていきます。 御社の業績は、今、好調ですか、不調ですか。 その要因をどう捉えていますか?