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第90話: いくつ種をまいたか?

いくつ種をまいたか?

いくつ種をまいたか? 最近、指導先の経営者のかたから、「最初は、半信半疑でしたが、お陰様でいくつも可能性が出てきました」という、うれしい言葉がありました。 大きく狙いを定め、いくつかの商品の開発を進めてきたのですが、ほとんどの商品で手応えを感じているとのことでした。すべてが上手くいくとは思っていなかったので、非常にうれしい誤算です。 一方で、意気込んで社運を賭けた開発に取り組み、不幸にも失敗してしまう企業もあります。評判の最新鋭の製造設備や技術に、これならいけると多額の投資をして製品の開発をしたものの、思ったようにできず、失敗に終わるようなケースです。 もちろん、設備の導入前には様々なテストを行って、できる限りの確認をしてから導入しています。それでも、失敗するときは失敗します。新しい技術を導入する以上、100%成功する、とはいきません。 このような100%の成功が期待できない技術開発の世界において、どのように成果を出し、売上を伸ばしていくべきか?それには、種まきを増やすことです。 植物の世界でも、種をまけば、すべてが収穫できるとはいきません。種をまいてもすべてが芽が出るわけでは無く、芽が出たとしてもすべてが育つとは限りません。さらに、それなりに育ってもすべてが実を付け、収穫できるとは限らないのです。 そのような植物から収穫量を安定的に上げるためには、多くの種をまき、出た芽を育て、間引きながら有望な芽を大きく育てて、収穫する方法を取ります。 技術開発もこれと同じです。たくさんの種をまき、トライしてみて、徐々に可能性の高いものに絞りながら投資を増やしていき、育ったものから収穫していくことです。 間違っても、いきなり社運を賭けるような投資をしてはいけません。そして、さらに避けなければいけないのは、失敗を恐れて、100%成功できると思えるまで開発をしないことです。そもそも100%成功できるというものはありませんし、かなりの高い率で成功が期待できるものには、たくさんの企業が取り組みます。待っているのは、大変な競争です。 これを避けるためには、成功が確信できない段階でも、人より早く多くの種をまき、育ててみること。たとえ育って収穫できたのが一つだったとしても、その果実はとても大きなものになります。 確実性を求めるのではなく、不確実なものからいかに収穫するか?確率で考えることが重要です。 御社では、今年、いくつの種をまきましたか?その数で十分ですか?