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第66話: 地道な改良か、飛躍への挑戦か

地道な改良か飛躍への挑戦か

地道な改良か飛躍への挑戦か 「どんな開発をすべきか?」を考える現場に居合わせると、よくこんな議論を耳にします。 それは、「ヒットを狙うべきか、一発ホームランを狙うべきか」というものです。 どういうことかと言うと、「得られる成果は小さいけれど、成功率が高い、改良レベルの開発を目指すべきか」それとも「成功率は低くても、成果の大きい画期的な開発に挑戦すべきか」という議論です。 画期的な開発を実現したい。でも、失敗は避けたいし、そんなに時間はかけられない。この議論の背景にあるのは、こんな感情でしょうか。 では、ヒットとホームラン、どちらを狙うべきでしょうか? 正解は・・・「チームの勝利を狙うべき」です。 選択肢に無い答えで、目が点、になってしまったでしょうか? もし、気分を害されたとしたら、謝ります。 ですが、これが本質的な答えなんです。 開発の現場、開発者の中にいると、「開発の成功」が第一の関心事になってしまっていることが多くあります。ヒットを狙うか、ホームランを狙うか、という議論は、正にその証拠です。 開発者だろうが何だろうが、最大の関心事は、会社の成功、すなわち売上を上げ利益を伸ばすこと であるべきです。つまり、チームの勝利です。 チームの勝利を目指して、コツコツとヒットをつなげていく。時には、バントや盗塁などもしながら、とにかくつなげていき、得点に結び付ける。そして、ヒット狙いの延長線として時々ホームランが出てくる。こうあるべきです。 ところが、開発の現場では、「単発のヒット狙いで、いくつかヒットは出ているけれど、つながっていない」といったケースや、「一発逆転ホームランを狙って、見事に失敗」というケースを頻繁に目にします。 そうではなく、会社の成功に向かって、「目指す方向をきちんと定め、そこに向かってコツコツと開発の成功を つなげていくこと」これが大切なことです。 不思議なことに、これを続けていくとホームランも出るようになってきます。 間違っても、バラバラにヒットを狙いにいったり、いきなりホームランを狙ったりしないことです。もし、あなたの会社に、バラバラヒットや、いきなりホームランを狙う兆候が見られたら、開発者に目指すべき方向をきちんと分からせることが肝要です。 あなたの会社は、目指す未来を描けていますか? 会社の未来に向かって、一つ一つの取り組みを きちんとつなげていますか?