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第58話: 先が見えない今こそ、ビジョンが必要

先が見えない今こそビジョンが必要

先が見えない今こそビジョンが必要 先週、CES国際家電見本市がアメリカのラスベガスで開催されました。 家電と名前がついていますが、技術の進歩で業界間の垣根が無くなっている今では、様々な業界横断の技術が展示される技術の総見本市のようになっています。 そのCESで、今年、製造業界を揺るがす非常に大きな事件がありました。 それは、自動車メーカーが、 「車の製造販売を行うビジネスモデルから脱皮し、車を使ったサービスを展開するための基盤(プラットフォーム)を提供する企業になる」 というビジョンを明確に示したことです。 トヨタ自動車は、移動、物流、小売りなど、多目的に活用できるモビリティサービス専用の次世代電気自動車を開発し、AmazonやUberなどと共同でサービス構築を進めていくことを発表しました。 フォードも同様に、サービスを構築するためのプラットフォーム作りを進めていくことを示しました。「自動車を売りにCESに来たのではない」と語っています。 いずれもトップが、自らの言葉で自社の方向性を語っています。 ステークホルダーをたくさん抱え、しがらみが極めて大きい自動車のトップ企業が、ビジネスモデルの転換を表明するにはたいへんなエネルギーが必要で、なかなかできることではありません。 それでも、これだけ大きな方針転換(ビジョン)を表明したのはなぜか? 背景には、保有から利用に自動車ビジネスが大きく変化する中で、販売台数を追いかけるこれまでのビジネスモデルでは、いずれ立ち行かなくなる、という自動車業界全体にただよう不安があります。 このような先が見えない不安の中でビジョンを示さないでいると、社員や取引先など多くの関係者が、不安をどんどん膨らませて「立ち止まってしまう」と考えたからです。 一方で、中小企業の経営者の方とお話しすると、 「先のことはわからない。目の前のことを懸命にやっていく。」 「予測しても当たらない。求められたことに必死に対応していく。大手についていくしかない。」 という意見が多く出てきます。 経営者でさえも先が見えない時というのは、社員はもっと先が見えず、不安を高め、迷い、立ちすくんでいる時です。 こんな時にこそ、方向性、ビジョンを示すこと。 これが欠かせません。 「先が見えないから方向性を示さない」のでは無く、 「先が見えないからこそ、方向性を示すこと」これが重要です。 本来、しがらみの少ない中小企業は、フットワークの軽さとスピード感が強みなはずです。 大企業が先に動き、中小企業が後から付いていく。 この流れは変えなければなりません。 大企業は急には変われません。 中小企業がどんどん変化を先取りし、変化を起こしていき、大企業を慌てさせるようにならないと。 そのために、私は日々奮闘しています。 あなたの会社には、今の変化に対応したビジョンがありますか? 間違ったら、間違ったことがわかったときに直ちに方向転換すれば良いんです。 「ビジョンが無い」ことが問題です。たとえ間違ってもいいので思い切って示しましょう。