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第35話:新規開発を進める前に社員の意識を変えるためのマインドセット方法

社員の意識改革その進め方

社員の意識改革その進め方 「社員がついてこれるか心配。最後までやり切れるだろうか。」 先日、ご相談を受けた、ある経営者の方の言葉です。 新規事業の開発を考えている方で、進める上での不安を口にされていました。 私は、中小企業の経営者の方向けに事業・商品・技術の新規開発のコンサルティングをさせて頂いていますが、ほとんどの場合、新規開発と社員の意識改革をセットで進めることになります。 新規の開発には、既存の事業に従事する社員の意識改革がどうしても必要になるためです。ここをおろそかにすると、新規開発は、社員すなわち身内に潰されてしまいます。 ご相談された経営者の方は、正にこのことを過去に経験された(過去に失敗した)方でした。 ではどうするか? 多くの方は、新規開発を進めるために、最初に、目標を立てます。 そして、目標を達成するためにリーダーシップを発揮して開発を進めようとします。 ところが、進め始めると、社員の激しい抵抗を受けることになります。 真っ向から抵抗する人、積極的に協力しないという抵抗をする人、高見の見物をする人、表向きは協力しておいて開発が壁にぶつかると「それ見たことか」と批判を始める人、抵抗の仕方は人それぞれですが、本当に様々な抵抗を受けます。 強力なリーダーシップを持っていて、強引に押し切れてしまう経営者の方(ほとんどの場合、創業者)もいらっしゃいますが、多くのケースで開発が頓挫してしまいます。 これを防止するためには、目標を示す前にやるべきことがあります。   それは、「徹底的に現実を直視すること」です。   このまま既存事業だけを進めていたら、会社はどうなってしまうのか? 今のままで生き残れるのか? 日々、目の前の問題に対処するだけで良いのか? 世の中は、ライバルは、ずっと変わらないのか? 同じ仕事がずっとあるのか? 「このままでは生き残れない」、という現実を社員全員が腹の底から理解すること。 このマインドセットを最初に必ず行う必要があります。 これを怠って開発を進めようとすると、社員は、心の準備ができていないため、自分たちの仕事が増えるだけと感じます。そればかりか、開発が成功すると自分たちの仕事が新規事業に取られてなくなってしまうとさえ考えてしまいます。そうして、新規の取り組みを敵視するようになります。 本来は、放っておくと既存事業が縮小していくから新規事業を進めるのに、新規事業なんか進めるから既存事業が縮小してしまう、と順番を逆にとらえてしまいます。 これを防ぐために、このままでは既存事業は縮小していく、という現実を最初に理解させること。心底理解できていれば、社員が「今は、忙しいから開発なんてできない」と口にすることは無くなるはずです。 現実を直視することは、たいへんな勇気が必要ですし痛みも伴いますが、新規開発では、避けて通れない道です。   あなたは、目標に向かって強引に開発を進めようとしていませんか? 開発を成功に導くためには、まず、現実を示し、社員の意識を変えるマインドセットが必要です。