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第23話: 自分達にできるのか

自らできること

自らできること
製造業の方から弊社がよく受けるご質問に、「自分たちに開発ができるのか?」というのがあります。
 
開発はレベルが高い、自社の人員でできるのか、経験が無い、過去に失敗した等々、開発が必要なことは頭ではわかっているけど、できるかどうか不安を抱えてのご質問です。
 
通常、このご質問には、こう答えるようにしています。
 
「現場の改善活動ができているのあれば、やれる能力は十分持ってますよ。」
 
なぜこう答えるのかと言うと、改善活動には、開発に必要な要素が多く含まれているからです。
改善活動では、現場が製造ラインでの問題点や課題を見つけ、創意工夫して自分達にできる解決策を考え提案し、それを実行して解決しています。
 
実は、これらの各要素と順番は、開発でも同じです。
 
開発とは、お客様の問題点や課題を設定し、創意工夫して解決策を考え提案し、それを実行して解決していることに他なりません。
 
改善活動において最も重要なポイントは、課題の設定、解決策の提案、その実行、これらすべてを「自分達で自ら行っている」という点です。 この改善活動ができているのであれば、理屈的には、開発も自分達で自らできるはずです。
 
では、なぜ多くの製造業の方が現場改善はできても開発はできないのでしょうか。
 
それは、解決すべき問題や課題の設定ができていないからです。
 
製造ラインの目の前の課題には気づいても、製品や商品を買ってくれるお客様の課題に意識が向いていない。 逆に、この意識を変えれば、課題を設定できれば、その解決に必要な創意工夫の方法は、改善活動で養われています。
 
先日も、ある製造業の現場を見せて頂く機会がありましたが、お客様の要望に対して、自分達で製造ラインに対策を加え、見事に解決していました。なんと材料の一部は、百円ショップで入手していました。
 
「知恵をしぼって、自分達にできること、手に入ることで、速攻で解決する。」 正に、私が信じる開発の基本です。
 
そうは言っても、開発はレベルが違うのではないか?
そんな声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか。
 
世の中のすごい開発や、そのストーリーばかりに目を奪われて、勝手に開発のレベルを上げてしまっていないでしょうか。
世の中を変えた製品、商品の出初めは、思い付きさえすれば、比較的だれでも作れたコロンブスの卵的なものが多いはずです。
 
「自分達、いや、だれにもできないことを、時間をかけて開発する。」 開発の基本と真逆のことを開発だと思い込んではいませんか?
 
弊社では、まず、「開発」への思い込みを見直すことをお勧めしています。